キャップレスフェルモをオススメする3つの理由

キャップレスフェルモをかれこれ1年ほど使っています。最近のkakunoブームなどで万年筆に興味を持った方に向けて、キャップレスフェルモをオススメする3つの理由と、似た万年筆であるLAMYダイアログ3との比較を紹介します。

f:id:mrur:20170506161634j:plain

理由1:ペン先の出し入れが静かであり、ボールペンのように手軽である

パイロットが開発したキャップのない万年筆、キャップレスはノック式がほとんどですが、フェルモだけは回転繰り出し式で、縦に細かい溝が入っている部分をひねると小さいペン先が出てくる仕様です。ノック式のキャップレスはノック時にカチッと音がしますが、フェルモは音はしませんので、ドライアップを気にして頻繁にペン先を出し入れしてもうるさくありません。

メモをさっと取るたびにキャップを開け閉めしていると気が散ってしまいますが、キャップレスはボールペンのように手軽に使えます。

f:id:mrur:20170506163030j:plain

理由2:国産メーカーならではの、極細字のペン先を装備できる

フェルモはEF(極細字)を売っておらず、私はF(細字)を購入しました。ところが私の書く字の小ささだとFでも太く感じたため、パイロット本社でキャップレスデシモ向けのEF関連部品を一式購入し(8000円ほどだったかと)、現在はEFを装備しています。中身の部分が同じだからこそのカスタマイズです。フェルモでEFを販売してくれると一番なのですが…

EFだと、MDノートの5mm方眼にも余裕を持って細かい字を書くことができます。

f:id:mrur:20170506164917j:plain

理由3:色彩雫にベストマッチ

私のキャップレスには、コンバータでパイロット色彩雫の紺碧を入れています。紺碧は濃い青色のため、長い文章を書いても可読性があり、文書に注釈としてメモを書いても目立つという絶妙な色で、他の色を試してみても結局は紺碧に戻ってきます。

万年筆は、万年筆とインクと同じメーカーを使うのがよいと言われています。それぞれの開発時に同じメーカーのものを使うからでしょう。

特に万年筆の流量とインクの粘度は密接に関連しており、色彩雫にはパイロットの万年筆がベストです。

デザインは今一歩

ボールペンのように手軽で、細かい字が書け、色彩雫と相性のよいキャップレスフェルモのですが、デザインは今一歩です。

f:id:mrur:20170506170141j:plain

これはLAMYのダイアログ3という回転繰り出し式万年筆です。フェルモよりすっきりした美しいデザインで、LAMYのパラジュームコートが好きな私としてはたまりません。

f:id:mrur:20170506172034j:plain

一方で、ダイアログ3は、もともと重いと言われているフェルモ(33.5g。私はフェルモは重いとは感じません)よりもさらに重い47g。軸も太い。海外メーカーのためEFでも線が太い。ペン先を戻そうとすると回し過ぎてしまい外れてしまいそうになる。気密性がキャップレスほど高くなく、1日でも使用していないとインクが固まる。

といったように、デザインは優れているものの、機能としてはフェルモに劣ります。

パイロットからLAMYのようなデザインのキャップレスが出てくれればいいですね。

最後に

ボールペンのように手軽に、静かに、極細字の万年筆を使いたいなら、キャップレスフェルモがおすすめです!

 

パイロット 万年筆インキ iroshizuku INK-50-KO コンペキ

パイロット 万年筆インキ iroshizuku INK-50-KO コンペキ