会議で万年筆は使わない方がよい

仕事でどのように万年筆を使うか試行錯誤してきましたが、「自分のペースで書けるときは万年筆、他人のペースで書くときはボールペン」とするのがよいのではないかと考えるようになりました。

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以前はキャップレスフェルモをボールペンのような感覚で、どんな場面でも使っていました。(キャップレスフェルモをオススメする3つの理由 - マルルのブログ

最近、LAMY 2000のマイブームが再度到来し、いかに職場でLAMY 2000を使うか研究しました。(LAMY 2000 ~ シンプルな万年筆の完成系 - マルルのブログ

その結果、

  • キャップレスフェルモは、極細なので手帳に
  • LAMY 2000は、自分の考え方を書き出して整理する作業に
  • ボールペンは、会議や打ち合わせでメモを取るときに

使うようになりました。

LAMY 2000を会議で使ってみたのですが、次にいつメモするかわからないため、ペン先の乾きを防ぐためにキャップを開けたり閉めたりすることになります。これまでメインで使用していたキャップレスフェルモだと、繰り出し式なのでペン先を出し入れしてもそれほど気になりませんが、キャップ式だと自分でも集中しづらいですし、周りの目も気になります。であれば、ペン先を出しっぱなしにできるボールペンの方が、会議そのものに集中できます。

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そこで気づいたのですが、自分のペースで書けるときに、万年筆を使うとよい。考えを書いて整理するとき、しばらく何も思い浮かばなそうだなと思えばキャップを閉めればいいわけですし、逆にちょっと考えたらまた書き出せると思えるときは、開けっ放しにしておけばよい。そのタイミングが自分でコントロールできないときは、ボールペンを使う方がよい。

こう考えると、自分のペースで書ける場面かどうかを常に考えるようになります。会議やミーティングを自分のペースで進められるようになると万年筆を使える機会が増えるかも、とワクワクしています。 

LAMY ラミー 万年筆 ペン先EF(極細字) 2000 L01-EF 吸入式 正規輸入品

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LAMY 2000 ~ シンプルな万年筆の完成系

 

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LAMY2000は、

  • デザインがよい
  • 金ペン
  • 万年筆のような見た目ではない

万年筆の完成系の1つであると思います。

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嵌合式のキャップで、使用時にはしっかりと尾部に挿さり、閉じるときにはカチッと小気味の良い音を立てて閉まります。

重さは20gと、私の中では重くもなく軽くもなくといったところ。バランスが優れており、キャップを挿した状態でも後ろ側が重く感じることはありません。

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軸から流線的にペン先につながる、特徴的な14金のペン先。無駄を削ぎ落とした、まさにシンプルと言える美しいデザインです。

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EFでも字幅が太くなるのは海外メーカーの万年筆の宿命ですが、それを差し置いても、落ち着いて自分のペースで文書を書くときに使いたくなる万年筆です。

 

LAMY ラミー 万年筆 ペン先EF(極細字) 2000 L01-EF 吸入式 正規輸入品

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キャップレスフェルモをオススメする3つの理由

キャップレスフェルモをかれこれ1年ほど使っています。最近のkakunoブームなどで万年筆に興味を持った方に向けて、キャップレスフェルモをオススメする3つの理由と、似た万年筆であるLAMYダイアログ3との比較を紹介します。

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理由1:ペン先の出し入れが静かであり、ボールペンのように手軽である

パイロットが開発したキャップのない万年筆、キャップレスはノック式がほとんどですが、フェルモだけは回転繰り出し式で、縦に細かい溝が入っている部分をひねると小さいペン先が出てくる仕様です。ノック式のキャップレスはノック時にカチッと音がしますが、フェルモは音はしませんので、ドライアップを気にして頻繁にペン先を出し入れしてもうるさくありません。

メモをさっと取るたびにキャップを開け閉めしていると気が散ってしまいますが、キャップレスはボールペンのように手軽に使えます。

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理由2:国産メーカーならではの、極細字のペン先を装備できる

フェルモはEF(極細字)を売っておらず、私はF(細字)を購入しました。ところが私の書く字の小ささだとFでも太く感じたため、パイロット本社でキャップレスデシモ向けのEF関連部品を一式購入し(8000円ほどだったかと)、現在はEFを装備しています。中身の部分が同じだからこそのカスタマイズです。フェルモでEFを販売してくれると一番なのですが…

EFだと、MDノートの5mm方眼にも余裕を持って細かい字を書くことができます。

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理由3:色彩雫にベストマッチ

私のキャップレスには、コンバータでパイロット色彩雫の紺碧を入れています。紺碧は濃い青色のため、長い文章を書いても可読性があり、文書に注釈としてメモを書いても目立つという絶妙な色で、他の色を試してみても結局は紺碧に戻ってきます。

万年筆は、万年筆とインクと同じメーカーを使うのがよいと言われています。それぞれの開発時に同じメーカーのものを使うからでしょう。

特に万年筆の流量とインクの粘度は密接に関連しており、色彩雫にはパイロットの万年筆がベストです。

デザインは今一歩

ボールペンのように手軽で、細かい字が書け、色彩雫と相性のよいキャップレスフェルモのですが、デザインは今一歩です。

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これはLAMYのダイアログ3という回転繰り出し式万年筆です。フェルモよりすっきりした美しいデザインで、LAMYのパラジュームコートが好きな私としてはたまりません。

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一方で、ダイアログ3は、もともと重いと言われているフェルモ(33.5g。私はフェルモは重いとは感じません)よりもさらに重い47g。軸も太い。海外メーカーのためEFでも線が太い。ペン先を戻そうとすると回し過ぎてしまい外れてしまいそうになる。気密性がキャップレスほど高くなく、1日でも使用していないとインクが固まる。

といったように、デザインは優れているものの、機能としてはフェルモに劣ります。

パイロットからLAMYのようなデザインのキャップレスが出てくれればいいですね。

最後に

ボールペンのように手軽に、静かに、極細字の万年筆を使いたいなら、キャップレスフェルモがおすすめです!

 

パイロット 万年筆インキ iroshizuku INK-50-KO コンペキ

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